材料と塗装について

当店で自社製品に使用している木と塗料についてのお話です

 ホワイトオーク

[産地  北アメリカ東部]

堅く重厚感があり、耐久性にとても優れた木材です。日本では“ナラ材”とも呼ばれますが、日本のものに比べて木目が荒く、色が白いのが特長です。

木材により白っぽかったり赤っぽかったりと色の違いはありますが、経年変化により薄い黄色が少し黒みを帯びた黄色へと、味わい深い表情に変化します。

 ブラックチェリー

[産地  北アメリカ]

きめが細かく艶やかな木肌です。紫外線に対する反応が強い樹種で、初めの1〜2ヶ月で激しく色が変化します。薄いピンク色から濃いあめ色に次第に変化していく様がたまらない木材です。

 ラワン(ラワンベニヤ)

[産地  東南アジア]

ホームセンターなどで身近に見られる材料です。主に構造材や下地材につかわれます。

表面は黒っぽいものや赤褐色のものが多く、あまり綺麗とは言えませんが、経年変化によってあめ色になった表情が店主は大好きです。

 オイル塗装

天然由来の乾性油を無垢材の内部に染み込ませ、塗膜をつくらず表面をコーティングして仕上げる方法です。仕上がりはマットで、無垢材の木目や素材感が生きた風合いに仕上がります。乾性油とは、空気中に放っておくと自然に乾燥するオイルのこと。森重生活用品店では荏(え)油をつかっています。紫外線による黄変(色やけ)を起こす傾向が強いのが特徴で、木の経年変化をより楽しめる塗装です。

塗膜がないため、弱点は水分や熱。放っておくとシミや汚れの原因になりやすいです。テーブルについた輪じみを見て、「あの時、あの人と美味しいお酒を呑んだなぁ」と、しみだけにしみじみできる人にはオススメです。

 オイルウレタン塗装

「いやいや、家具についたシミでしみじみ!?……無理!」という方にオススメの手です(テーブル類などに限られますが)。仕上がりはオイル塗装の風合い、でも耐久性と撥水性はウレタン塗装と遜色ないほど強いです。オイル塗装に比べ、メンテナンスもほとんど要りません。