材料と塗装について
当店で自社製品に使用している木と塗料についてのお話です
■ オイル塗装
天然由来の乾性油を無垢材の内部に染み込ませ、塗膜をつくらず表面をコーティングして仕上げる方法です。仕上がりはマットで、無垢材の木目や素材感が生きた風合いに仕上がります。乾性油とは、空気中に放っておくと自然に乾燥するオイルのこと。森重生活用品店では荏(え)油をつかっています。紫外線による黄変(色やけ)を起こす傾向が強いのが特徴で、木の経年変化をより楽しめる塗装です。
塗膜がないため、弱点は水分や熱。放っておくとシミや汚れの原因になりやすいです。テーブルについた輪じみを見て、「あの時、あの人と美味しいお酒を呑んだなぁ」と、しみだけにしみじみできる人にはオススメです。
■ オイルウレタン塗装
「いやいや、家具についたシミでしみじみ!?……無理!」という方にオススメの手です(テーブル類などに限られますが)。仕上がりはオイル塗装の風合い、でも耐久性と撥水性はウレタン塗装と遜色ないほど強いです。オイル塗装に比べ、メンテナンスもほとんど要りません。