椅子を3脚お預かりしました。一見どこも傷んでないようですが。。。
肘置きにひび割れが。
お客さまによると、暖房器具の近く、温度が高く湿度が低い場所でこちらの椅子をご使用されていたとのこと。肘置きの曲木の部分に、元に戻ろうとする力が働いて、このようなひび割れにつながったのではないかと思われます。
修理のはじめに、割れ目に接着剤を入れます。長く狭い割れ目なので、先の細い注射器で注入。
注入したら、両側からグッと押さえます。くっつく強さで、でも傷付けず。
これで隙間がなくなりました。この状態で固定をし、接着剤が乾くまで置きます。
接着剤が乾いて、割れ目がくっついたら、塗膜を削り落として綺麗に。椅子の色に合わせて調合した塗料で塗り直して仕上げます。
これまでの工程を経て、肘置きが綺麗に蘇りました。
美しい姿に修復された椅子たち。どうぞまた、ご主人さまとご友人と、共に楽しい時間をお過ごしください。