2016年の大晦日。お友達のカメラマンくんと一緒にアナグマを解体しました。
その日の朝、ご近所のおじさんに会うと「仕かけておいた罠にアナグマがかかったから、殺して川に流してくる。」と言われ、3人とも居ても立っても居られずすぐに家族会議でした。こっそり山に返してあげようかと最初に意見が出ましたが、罠にかかった時に足をやられており野生に返しても生きていけないだろうということになり却下。でもこのままじゃ犬死にに他ならない…だったら、責任を持って命をいただこうという結論に満場(店主、嫁、息子)一致で至り、おじさんからアナグマをもらい受けました。
その夜お友達と店主の二人でアナグマを絶命させてさばき始めました。大晦日で年越しの準備に店主の実家に戻っていた私と息子も途中から解体に参加しました。
命をいただくというのは大層なことです。今は少しお金を出したら綺麗なお肉を簡単に手に入れられます。それとは引きかえに大切な何かが完全に欠けてしまっているような気がしています。
アナグマはお肉もいただきました。皮は作業場の店主の椅子のお尻を温めてくれています。
ここ数日で猪も3頭解体し、少しずつありがたくいただいています。
心を向けたら私たちの周りにはたくさんのいのちの営みがあります。庭にとっても綺麗な虫が遊びにきてくれていました。図鑑で調べたところセイボウの仲間だそう。
私たちが彼らに敬意を払い大切に思うことができたら、ヒトの生産活動はもう少し違うかたちになるんじゃないかなぁと最近よく考えます。
畑では冬野菜が元気です。