修繕と仕事

    

梅雨に入りました。材料置き場の屋根のトタンが錆びて穴だらけになっていたので、高所恐怖症の店主が気合いを入れて屋根を張りかえました。

ご神木に見守られながらの作業です。

1枚1枚古くなって錆びたトタンを剥がし、ピッカピカのガルバリウムの波板に張りかえていきます。屋根を支える骨組みの木が一部腐りかけてきていたので、防腐剤を塗る作業も並行して進めました。

「掃除、洗濯、修繕といった日々の労働を怠れば世界を構成するものは傷んでいく」−。

どこかの紙面の書評で目にして心に残った言葉。家の中にこそ大切な仕事があって、現代人はそれらをおろそかにしすぎているんじゃないかと私も考えます。

店主の手によって新しくうまれかわった屋根は誇らしげにさえ見えます。

屋根の修繕を高所恐怖症の店主に任せて、私は豊作の梅のお恵みをいただいて、いそいそと梅仕事に勤しんでおります。

今年は樹上で熟した梅を枝をフリフリ落として拾い、塩漬けと砂糖漬けにしました。梅酢のあがり方がパワフルで驚きです!

樹から離れてから熟した梅と、樹と繋がったまま熟した梅はやっぱり違うのか!?と息子と驚いています。

明日は梅と一緒にもいできたびわの実と葉をお酒に漬けて、すももはお砂糖と一緒にお酢に漬け込みます。

毎日甘い香りに包まれて、家の中で深呼吸する回数が増えています。とっても幸せです。

うっかり踏ん付けてしまった梅の実。うろ覚えで永沢くんに仕立ててみたけど、なんかちょっとおかしい。。。