一昨年、稲わらの茎(稈心(みご))で卓上箒をつくるワークショップを開きました。
その際に、柄付き箒もつくってみたいとのお声があり、昨年末のしめかざりづくりの時に下処理で出た稈心でつくってみました。
古い書物に載っていた手書きの図と作り方を参考に。以前購入した箒を分解し、その構造も参考に。
試行錯誤しながら箒に仕立てました。
材料は、家の前に生えていた竹と木の枝と稲わら。「その辺」で手にはいる材料です。
作り方をお教えします。一緒に作りませんか?
卓上箒1本に使用した稈心は250本。この柄付き箒には一体何本の稈心が使われているのだろう?
今回は、稈心や柄の材料を準備するところから箒に仕上げるまで、全行程をご自身でしていただきます。
材料の準備から仕上げまで、全3回のワークショップとなります。
1回目は下記日程にて、2回目と3回目は、参加者さんのご都合をうかがって日程を決めたいと思います。
自分の手でつくった箒は、それはそれは愛おしいこと請け合いです!
日頃のお掃除にお使いいただけるのはもちろん、お部屋に掛けておくだけで思わず眺めちゃう愛しさです!
箒をイチから作ってみたい!というあなた!ご参加をお待ちしております!
稲わらの柄付き箒づくり
□日時:4月23日[日]10:00-12:00【2回目以降はみんなで決めます】
□場所:森重生活用品店前
□お代:5,500円(材料費・受講料を含みます)
□持ち物:はさみ・タオル(汚れても良いもの)・作業中のどを潤す飲み物
□定員:5名様程度 ※申し込み先着順とさせていただきます。
□お代につきまして:現金のほか、ご自分で育てられた野菜や自然をいただいて手作りされたものでのお支払いも歓迎いたします!コトコト交換、モノコト交換で、豊かな交流しませんか?
お申し込みをお待ちしております!どしどし!
稲藁から、材料となる稈心(みご)を1本1本手作業で抜き、それを1,000本ほど束ねて、1本の箒をつくりました。
私が地区の山からいただいてきた竹や木の枝、ご自身で伐採された竹や、ご近所さんからいただいた桜の木の枝を箒の柄に。
ご自身で染めた糸で飾りつけた箒も。
全部で15本ほどの箒が出来上がりましたが、すべて形も長さも違う、世界に1本だけの箒ができあがりました。
「ものをつくる」ことにおいて、準備にかける時間と手間は、とても大きいものです。
服を縫う前の、型紙づくりと布の裁断。
家具をつくる前の、シーズニングと木取り。
竹かごを編む前の、ひごづくり。
稲藁を細工する前の、稈心抜きや藁叩き。
ものづくりにかかる時間と手間の大半は、材料の準備にかけられています。
今回は、その手間と時間、また、一からつくった喜びを感じていただきたく、すべての工程を3回に分けて体験していただきました。
おしゃべりをしながら手を動かす楽しさを、女性はよく知っています。
藁の美しさと、強さを兼ね備えたしなやかさを感じながら。
先人の偉大な知恵を讃えながら。
それぞれにでき上がっていく工程を楽しみ、作品を愛で合い、皆さん箒を完成されました。
自分の手で拵えたものは、とても大切にします。なかなか捨てることもできません。
本来「もの」との向き合い方はそうあるべきだと思います。
1本の箒づくりから、いろんなことを感じていただけたらとても嬉しいです。
また、材料となる稲藁を分けていただいた、市内で無農薬のお米をつくられている吾郷さんご夫妻、本当にありがとうございました。
大切につかわせていただきました。
また田んぼ遊びに行きますね!