学ぶ

  

先月一度始まった新学期も、1週間余りでまたお休みとなりました。

この日の息子は材料置き場のトタン屋根の上から、美術の課題の風景スケッチをしている模様。釣りや読書の合間に、学校からの課題をのんびりとこなしています。

 

店主の手の空いている日は、1日に1時間ほど息子生徒に授業があります。

木工機械の手ほどきを受けて実際に使ったり、作りたいものの構造や工程の相談にのってもらったり。

「間違ったら指1本簡単になくなる機械やからね。」と声掛けする店主の言葉を聞くと、母親の私はビビってしまうのですが、その言葉に息子の表情は改まり、また誇らしげでもあります。

父親の仕事場で肩を並べて手を動かす−。とても幸せな時間の過ごし方だと思います。

私からは洋裁の授業。釣りに行く時に下げるショルダーバッグを作りたいと、ミシンに向かっています。

「ないものはつくる」が徹底されていて感心します。また、工程を柔軟に考えることができていて、私の方が学ばせてもらうことが沢山です。

この季節のお台所は、窓からの景色が生命力あふれる色たちで幸せすぎです。

畑に出て種を蒔いて、家族の食事をつくって、手仕事の修錬をして。1日があっという間に過ぎていきます。

家でできる教育をしながら、穏やかな時間を送る。不安な中でも、幸せな時間を家族で過ごしたいと、いつも思っています。

 

 

あと1週間ほどで、学校が再開するようです。複雑な心境を抱えながらも、息子は友と学ぶ時間が待ち遠しいよう。

少しずついろいろなことが数ヶ月前の状況に戻るとしても、慎まやかに暮らそうという心は忘れずに居たいです。