「ガーナ出身のお友達へのクリスマスプレゼントにつくっていただけませんか?ガーナっぽくカラフルな感じで。」
昨年末、いつも髪を切ってもらっている美容師さんにご依頼をいただいて、レッグウォーマーを編ませていただきました。
恥ずかしながらガーナという国について何も知識がなかったので、県立図書館の方に相談に乗っていただき主にビジュアル資料を集めていただいて参考にしました。
ガーナの伝統的な織物“ケンテ”でつくられた民族衣装がまず目にとまりました。ケンテにつかわれている赤、黄、黒、緑、青の色。それぞれの色には1つ1つ意味があり、想いと一緒に織られています。色もとてもカラフルでソウルフルです。
バオバブの樹も心に残りました。樹はもちろんのこと、ガーナの住居の壁画のモチーフとして度々登場する馴染みのある植物なのだと解釈しました。
また、別の写真の少し立派なお宅になると、柱の基礎部分に鳥のようなモチーフが。つがいなのかな?向かい合った高貴な感じの生き物も気になりました。
小さなマス目を編み目分用意して編み図を起こし、3種類ほど編んでみました。
“ケンテ”。白黒の図はグレースケールの編み図。織物の模様を参考に編み込み模様を考えてみました。カラフルなレッグウォーマーになりました。
“バオバブ”。壁画のモチーフをもとにバオバブの樹のかたちを考えて、あとのスペースには地模様を配置しました。上下のゴム編みは2色で。3つの中で一番好きです。
“ツガイ”。印象的だった生物のモチーフを編み込みました。ゴム編みと隣り合わせで模様編みを入れてみました。
今家の周りにはツグミやメジロなどの野鳥、畑には菜の花、朝晩の冷たい空気の中に春の気配があり幸せです。
編ませていただいたレッグウォーマーが、足元を暖めるお役に立てていたら嬉しいです。がんばっているすべての生き物に幸あれ!!!